キタムラとキタムラK2

最近『キタムラ』といえば、『カメラのキタムラ』のほうがピンときてしまいますが、バッグの『キタムラ』・『K2』もありますね。


以前に、母にバッグをプレゼントしようと思い、母の好きなキタムラで買おうと決めていました。

元町を歩くと『キタムラ』と『キタムラK2』の両方のお店を見つけました。

どちらの店にもキタムラのバッグと思っていたものがありました。

ロゴもそっくりなので違いがわかりませんでした。

しかも、両店ともじ元町にあったり、同じようなバッグが並んでいたので、サマンサタバサとサマンサベガのような展開ブランドで対象年齢の違いで名前を少し変えているのかと思っていました。

こんな近くで売っているし、両方ともしっかりした店構えなので、片方がニセモノってことはないだろう、母だってキタムラとキタムラK2があるなんて知らないだろう。

両方見てデザインが気に入った方か、安い方にしてしまおうと思っていましたが、少し引っかかるものがあり、その日は保留して母と相談して、キタムラのことを調べてから決めることにしました。


Kのマークのバッグのキタムラは、明治15年創業で昭和27年に横浜に設立された歴史のあるブランドです。

そして、キタムラK2も同じ横浜にある鞄会社ですが、キタムラとキタムラK2は別会社です。

というのは兄弟間の考え方の違いで、もともとは同じキタムラだったのに会社を継ぐ争いで兄弟間で分裂してしまい、長男夫婦が別会社として『キタムラK2』を作ったようです。

職人さんたちもキタムラK2に移っているのでキタムラと変わらず良いものを作っているそうです。


そのキタムラの『K』の差し止めを巡る骨肉の争いは裁判まで起きていて、平成14年9月26日に判決があり、(平成13年(ネ)第6410号)『商標権侵害事件』があったそうです。

裁判長は「紛争処理委員会は、契約で定められ た事前協議を欠くなど手続き上の瑕疵があり、無効」と、訴えを棄却したそうです。

キタムラはキタムラK2の分離独立に際し、営業譲渡契約を結び、Kマークの使用権を設定されていたようなので、キタムラ側の言い分は通らなかったのだろうと思います。

実際に商標権を持っているのはキタムラK2なのだけれども実際に先に使い始めていればそちらにも権利があります。

商標権第32条では先に周知署名になっていれば先使用権という権利が発生しその商標を使用し続けられる法制になっているので、どちらのいい分も合っているのかと思います。


消費者の印象としては、『キタムラ』のバッグの方がお母さん世代に喜ばれそうなデザインが多く、

『キタムラK2』の方はその娘が好きそうなバッグだということがわかったので、母にはキタムラなのだろうと思いましたが、

そんな争いごとが起きているようなところのバッグを買うのはどうかなと思い、躊躇しています。