ヤクルト容器は立体商標

スーパーに行くと、いろいろなヤクルトの類似品を見かけます。

その類似品はヤクルトではないことを知りつつも『ヤクルト(またはヤクルトみたいなやつ)』と呼んでしまいます。

その類似品は、どれも同じような形状の同じくらいの量が入った、同じような色で印刷されて、同じような色の液体が入っています。

飲んでみると、味も大体同じような感じがするので、類似品の方も何となくヤクルトと同じ効能があるのかもと思って飲んでしまいます。

しかも、その類似品はとても安いので、高いヤクルトを買うより、10本100円くらいで売られている、お得感のある類似品の方を買ってしまうときもあります。


これって、パクリだな、と思いつつ、どこのメーカーで出している類似品も、ボトルの色や形は、文字の色は似ていても、商品名は『ヤクルト』に類似ではありません。

現在も意匠権はあるのでしょうか。

ずいぶん前からあの形なので、その時期から意匠登録していれば、意匠権はもう既に意匠権は満了となっています。

(ちなみに商標権は設定登録の日から20年間(商標法第21条1項)ですが、2007年4月1日より従来の15年から延長されたので、当時は15年でした。)


商標登録としては、商標登録第4182141号で『立体商標』として登録されていたものがありました。

登録されたのが1998年ということで、(立体商標制度が開始されてすぐということですね。)、ヤクルトが立体商標の商標権を持っているということになります。


しかし、このヤクルトのプラスチック容器の立体商標は、ロゴがついている状態で認められていたのであって、ロゴがない状態での立体商標の登録が認められませんでしたが、2010年の判決では、「長年の使用により、容器の形状だけでも十分な識別力を獲得しており、登録されるべきである」とのヤクルトの主張が認められ、現在では文字商標なしの立体商標となりました。


立体商標の登録後も類似品は売られ続けているということで、ヤクルトとしては類似品の販売差止めなどは行っていないようですね。

立体商標制度が開始される前から類似されているものは、差し止め請求など難しいのではないかと思いました。